入会のきっかけ

大学院1年時に指導教員の勧めで格付協会の説明会に参加し、日本食肉格付協会の存在を知りました。元々、食肉業界に興味があったため、仕事内容を調べたり、「全日本大学対抗ミートジャッジング競技会」に参加したりするうちに、この分野を究めたいという気持ちが強くなったので入会を決意しました。

現在の仕事内容

(インタビュー当時は入会3年目でした。)
現在、入会3年目なので、所長が判定した格付結果をハンディ機器に入力するなど補助的な仕事が多くありますが、所長の指導の下、格付員になるために、格付の技術練習も日々行っています。その他にも、格付結果明細書や証明書の発行などの事務作業もしています。

仕事でのやりがいや達成感

食肉業界に携わるまで全く想像したことがなかったのですが、食肉が流通され家庭の食卓に並ぶまで、本当に数多くの人が関わっていて皆一生懸命に仕事をしています。その中でも、格付という仕事は、価格を決める指標になるため責任は重大ですが、だからこそ真剣にもなれますし、適切な格付を行えた時の喜びは大きいと思います。また、入会時には格付については知識0の状態からのスタートでしたが、先輩方の指導や日々の検証で少しずつ理解が深まっていくので、毎日レベルアップしている気分が味わえるところも楽しみの一つになっています。

職場環境や職場の雰囲気

現在勤務している事業所は、自分を含めて職員2人という全国の事業所の中でも少人数体制ですが、その分、所長と話しやすく聞きやすい環境なので、仕事で困った事はありません。昼食時や業務終了後は、その日気になったニュースや新作の食べ物、映画の話などで盛り上がっているので、和やかな雰囲気です。
また、格付を行う現場は冷蔵庫の中なので、人によっては寒いとは思いますが、厚めの防寒着等が支給されるので、個人的には寒く感じることもなく仕事をしています。

仕事後や休日の過ごし方

休日に外出する時は温泉や観光地巡りなど、その県ならではの場所に行きます。美味しいものもたくさん食べています。音楽を聴きながら、勉強や調べものをする週もあれば、今週は疲れたな、という時はたくさん寝ます。(笑)
休日はしっかり確保されているので、したいことを思う存分できると思います。

学生へのアドバイス

どの職業でも同じだと思いますが、どれだけ情報を集めても就活前と就職後のギャップを感じることは多少なりともあるかもしれません。その時に、自分はこれだけはやりたい、などの大きな軸が一本でもあれば想像と違っても頑張っていけるのではないだろうかと思います。自分の場合は「肉の品質を見分けるプロになりたい」というのが今でも自身の原動力となっています。
就職活動は人生の分岐点だと思うので、皆さんが就活後に「この道を選んでよかった」と思えるような職業と出会えることを祈っています。

その他

自分が入会前に不安だったのは、転勤についてと優柔不断な性格なのに決める仕事ができるのかという点でした。結論から言うと慣れれば大丈夫です。前者については、「色々な場所に行ける!」、後者については、「優柔不断だからこそ自信をつけるためにたくさん勉強しよう!」という気持ちになりました。やってみたら意外と大丈夫だったってことも多くあると思うので、格付をしてみたいという人は是非恐れずに入会にチャレンジしてみてください。