入会のきっかけ

高校、大学と畜産に携わる勉強をしてきましたが、専攻は酪農で食肉とは少し離れたところにいました。しかし、大学在学中、就職活動に悩んでいたところ、所属していたゼミの教授から格付協会のことを紹介していただきました。畜産に関わる仕事ということで興味を持ち、せっかくなので選考を受けてみようと思い応募しました。

現在の仕事内容

(インタビュー当時は入会2年目でした。)
主に牛、豚の格付を行う際、格付システム端末への格付結果の入力作業や、格付明細書(格付結果をまとめた表が印刷された書類)及びデータの作成、それらを各出荷者へ送信するなどの事務作業を行っています。また、牛肉トレーサビリティ業務委託事業に関して、牛トレーサビリティ法に基づきDNA鑑定のための照合用サンプルとして、と畜されたすべての牛の枝肉から肉片を採取し検査機関への発送をしています。
人手や時間に余裕のある時には、先輩格付員が側に付き、アドバイスをもらいながら格付をしています。入会して2年目の私はまだ単独で格付をすることができないため、1人で格付ができる格付員を目指して勉強の日々です。時には業務支援のため他の事業所へ行き、その事業所の方々と技術交流を行っています。

仕事でのやりがいや達成感

全日本大学対抗ミートジャッジング競技会や食肉については大学の講義で聞きかじった程度だったため、食肉の格付についてはすべて一からの勉強でした。入会して初めの頃は全く分からなかったこと(牛については脂肪交雑の違いや脂肪の質など、豚については枝肉の外観の違いや肉の質など)が少しずつ分かるようになり、現場での業務に活かせたときの、点と点が繋がったような感覚にやりがいを感じています。また、格付の勉強中、過去に欠点などを見逃して先輩格付員に指摘された部分に自分から気づいたときには技術の向上が感じられ、嬉しい気持ちになりました。

職場環境や職場の雰囲気

格付業務は冷蔵庫の中での作業になりますが、支給される防寒着や防寒長靴があるのでほとんど寒さを感じずに業務を行えます。それでも寒いときは、カイロや厚手の靴下などを履いて工夫しています。
現在の事業所の先輩職員は年齢の幅が広いのですが、落ち着きがありおおらかで質問がしやすい雰囲気なので、分からないことは遠慮なく聞くことができます。また、日によって増減はありますが、基本的に1日の格付頭数は決まっているため、それが終われば退勤できます。残業も少なく、仕事を残して帰ることもほとんどないので、仕事後は自分の時間を好きに楽しむことができます。

仕事後や休日の過ごし方

朝は他の職業と比べて早いですが、終業時間もその分早く、仕事後は主に身体作りのためにランニングや筋トレなどをしています。基本的に土日が休みなので、家でゆっくりすることもあれば、ショッピングを楽しんだり、たまに友達と遊んだりしています。最近は近所のローカルなお店を探すことにハマり始めています。

学生へのアドバイス

格付協会の採用募集に応募すると、まず実際に格付の現場を見ることができます。他の職業であってもインターンシップや職場見学に参加し、仕事環境が自分に合っているか自分自身で確かめることは大切だと思います。もし合わなかったとしても、誰かに相談してみることで思わぬ場面で新しい道が開かれるかもしれません。

その他

全国に事業所があるので、転勤での移動以外に、配置された地域だけでなく他の地域にも行くことがあり、行く先々の雰囲気や土地柄を楽しむこともできます。畜産に関わる仕事がしたい、1つの場所に留まらず様々なところに住んでみたいという人には良い仕事だと思います。